水生昆虫

水生昆虫も私が子供の頃には近くでいくらでも見る事ができたのですが、最近では田舎の方に行かないとなかなか見られなくなってしまいました。実はここだけの話しですが、子供の頃タガメやタイコウチ、ミズカマキリを見つけても、ぞ〜っとして捕まえようなど思ったこともなかったです。気味の悪い生き物だな−といつも思ってましたよ。ところが自分の息子がこういう生き物に興味を持ち始めた頃、一緒に岐阜県の恵那まで採りにいきましてタイコウチとミズカマキリをかなりの数採って来たのですが、その時初めて「なかなか可愛いやっちゃなー」という目で見られるようになりました。

1. ゲンゴロウ

ゲンゴロウは店をやってた頃時々仕入れていましたがそんなには人気がなかったようです。幼虫の間はアカムシとかオタマジャクシなどを捕まえて体液を吸うらしいのですが、成虫になるとすごいですねえ....まるで”昆虫ピラニア”とでも名付けてやりたいほどのどう猛なやつらです。死んだ魚等を食べるのですが、ピラニアと同じように集団でむさぼり食ってあっという間に骨だけにしてしまうという凄さです。ところで、以前ゲンゴロウの交尾を目撃したことがあるのですが、カブト虫などと同じ甲虫類の仲間だと思いますので例にもれず同じようにオスが背中に乗っておこなっていましたが、その時間がすごかったですねー。1時間位経ってから、別に気になった訳じゃないんですがちらっと覗いてみると、なんとまだお楽しみ中だったです。

餌は毎日与える必要はないのですが、少なすぎると共食いをしますので要注意です。又、時々水面から上に上がろうとしますのでそういう場所も必要だと思います。それに夜飛ぶことがありますのでフタをしないと逃げられてしまいます。

2. タガメ

タガメは水生昆虫好きの人間にとっては宝石のようなものらしいですね。実際、数の方はどんどん減ってきてますのでうなずけます。私も子供の頃はよく見たのですが、大人になってからは一度見ただけです。恵那には2〜3回行ったのですがやはり簡単には姿を現してはくれませんでした。その時土地の人にお聞きしたのですが、昔は時々家の明かりに飛んで来てたんだそうです。

以前ラジオで聴いたのですが、脱サラをしてタガメの養殖を始めたという方がおられまして、よくは覚えていませんが、人工の川のようなものを造って、順調に殖えてるように言っておられました。主に教材として小学校等に出荷されるとのことでした。

3. コオイムシ

コオイムシはタガメと同じ仲間だということなので、タガメを小さくしたような感じです。これの面白いところはメスがオスの背中に卵を産みつけるというところです。実は恵那に行きました時にコオイムシを捕まえたのですが、それがしっかりと背中に卵を背負っていました。50以上はあったと思いますが....それを水槽の中に入れてやり、数日後ついにふ化、”結構かわいいじゃん”と言いたくなるような、親をそのままミニチュアにした形でした。その時は丁度手ごろの餌となる仔魚がいなかったので2〜3日で死んでしまいましたが......。

採集場所としては、昔は水田が一番よかったらしいのですが、今は水生植物の繁る池や沼の方がいいようです。私が採集したのは池でした。

4. タイコウチ

タイコウチは恵那の小川でかなり採れました。池や沼或いは水田でも結構採れるようです。採集場所はかなり浅い所でしたので、飼育する場合も水を少なくしてやり、尻からでた呼吸管の先が水面から簡単に出せるようにしてやった方がいいようです。餌を狙っている時は水草とか流木などにつかまって何時間でもそのまま固まっています。餌は小魚なんですがアメンボとかトンボなどでも近づけてやると捕らえて体液を吸います。死骸はすぐ取り除くようにした方がいいのですが、タガメ程にはきれいな水にこだわらなくてもいいようです。とは言っても(これは殆どの水中生物飼育に言えることですが)ろ過装置は必要です。しかしながらそこまでやりたくないと言われるのでしたら、最低限エアーレーションだけはやって下さい。又、夜になると飛びますのでフタは必要です。

5. ミズカマキリ

ミズカマキリの場合は泳ぎが得意ではないようなので、水中を自由に歩きまわれるようなセットにしてやるときっと喜んでくれるでしょう。餌の捕獲に関してはタイコウチと同じです。これも恵那の小川で数匹採れたのですが、後日他の場所(池でした)でこれより一回りも二回りも小さいのを十数匹採集しました。これはヒメミズカマキリというのだそうですが、やはり小さいので迫力不足でした。

以前、冬眠しているミズカマキリの写真を見たことがあるのですが、なんとそれは氷漬けになっていたのです。それでも春になると復活してくるんだそうです。(SFみたいですねー)

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