浸透圧

淡水に棲む生物は周囲の浸透圧の方が低い為、水が体内にどんどん入ってきます。それは尿として排出するんですがその時、塩分も一緒に出してしまうと体内の濃度が下がってしまうので非常に薄い尿を出しているそうです。しかしながら鰓からは体内のミネラル分が出ていきます。体の機能維持には塩分即ちナトリウム等のミネラルが絶対に必要ですのでこれを取り入れないと生きて行かれません。鰓から今度はミネラル分を取り入れないといけません。(鰓から吸収されるミネラルはナトリウムイオン塩素イオンだそうです)従って飼育水がある程度のミネラルを含んでいることは非常に重要なことだと思います。

以前ゼオライトを使って総硬度0の水を作って繁殖を試みていた頃があったのですが、あまりよくなかったのです。このゼオライトはアンモニア吸着力が非常に優れているのはいいのですがミネラルまでも吸着してしまうのでミネラル分の殆どない水になってしまった為だと考えられます。
従って淡水魚の飼育と繁殖にはミネラル分を適度に含んだ水づくりが必要だと思います。このミネラル分を計るにはTDS計というものがあるのですが私はまだ使ったことはありません。まあそこまで正確にやる必要はないと思いますので。

しかしながら多くの淡水魚はこの浸透圧をうまく調節することができるそうです。例えば卵生メダカやグッピー、シクリッド等の水槽に病気治療とか病気予防の為にかなりの量の塩を入れることがあります。魚の方は浸透圧を調節することができるので平気なのですが病原菌の方は浸透圧変化に耐えきれず死んでいくと言う訳です。

私は現在エビの飼育と繁殖を主にやっているのですが、このエビ飼育でよく悩まされるのがあのにっくきヒドラです。今ではこのヒドラはホルマリンで退治出来るというのは誰でも知ってることなのですが(退治してもそのうち又出てくることがよくあります)以前、退治方法が分からなかった頃、ヤマトヌマエビの60cm水槽にでかいヒドラが大発生したので粗塩をコップ一杯入れてみました。ところがそれくらいでは死にそうにないのでもう一杯入れてみますと遂にへなへなへなと死んでしまいました。そしてヤマト君は相変わらず元気に動き回っていました。
これも浸透圧の変化でヒドラを退治、反面ヤマト君は浸透圧の変化もかなりの範囲調節することが出来るということを物語っています。

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