pH

pHは水素イオン(H+)の量を数値にしたもので、pH7.0が中性、それより高いとアルカリ性、低いと酸性となります。
水は水素イオン(H+)と水酸イオン(OH-)からなっていてこれらが同量の場合中性、水素イオン(H+)が増えると酸性、水酸イオン(OH-)が増えるとアルカリ性です。
ところで、水素イオン(H+)の量を数値にしたpH値が低いと酸性なのにどうして水素イオン(H+)が増えると酸性なの?(高校の教科書を見れば分かるんですが)そうなんですねえpH値の数字は逆数なんですねえ。例えばpH7は1リットル中に10の7乗分の1グラム、pH6は10の6乗分の1グラムの水素イオン(H+)を含んでいるということで7より6の方が多いということになります。
ついでに、中性(pH7.0)というのは水素イオン(H+)が10の7乗分の1グラム、水酸イオン(OH-)も10の7乗分の1グラムあります。

弱酸性を好む魚の場合

例えばカラシンやアピスト、ラスボラ、グラミイ等弱酸性を好む魚の場合は普通6〜6.5位のpHにしますが、そういう魚も慣れれば弱アルカリ性の水でも飼育はできます。
炭酸硬度0、pH6〜6.5位の水をセットして飼育を開始した場合、餌をどんどんやりますと魚の糞や残餌がろ過細菌により硝酸()に変えられ、
水素イオン(H+)が増えますのでpHはどんどん下がっていきます。そして魚達も耐えられなくなり遂には死んでしまいます。そこで水替え或いは炭酸カルシウム等を入れてpHを戻してやる必要があります。
ところで弱酸性を好む魚の場合、pH値がいくら位迄なら大丈夫なのかなあと思いましてアピスト(ラミレジイ)で試してみたことがあるんです。その時はpH3.6位までいきましたが、冷酷非情な私もさすがにラムちゃんが可哀相になりそこで実験中止です。pH3.9位までは順調に餌も食べていましたが徐々に餌食いも悪くなり、3.6位ではあまり動かなくなりました。この後、6.0位迄上げてやりますと翌日から徐々に餌食いも回復、めでたしめでたしでした。
ところがどっこい数日後、アルタム、ラミレジイ、ナイスニイ、パンドゥロ、白コリ達の水槽がなんとpH3.4になってましたよ、さすがにアルタムの餌食いは悪かったのですが、他の連中は元気に食べてました。ほんまにもうどこまで耐えられるのかなあ。pHも徐々に下がる分にはかなり対応出来るようです。

弱アルカリ〜アルカリ性を好む魚の場合

マラウイ湖産シクリッドやタンガニイカ湖産シクリッド或いはヴィクトリア湖産シクリッドなどはpHをかなり上げて飼育するのがベストです。そこで、例えばマラウイ湖の水質を調べますと(本を見ただけ)pH7.7〜8.6、多くのカルシウムやマグネシウム、或いは他にもいろんなミネラルが含まれていて、硬度がかなり高いそうです。
水中の炭酸ガスが一定だと仮定しますと、炭酸硬度を上げることによりpHも上がります。pHを上げる一般的なやり方としてはサンゴ砂を使うんですが、これはサンゴ砂の成分である炭酸カルシウム()の中のカルシウムイオン()が溶け出し、加水分解で水酸化カルシウム()となります。これにより水酸イオン(OH-)が増え、pHが上がります。
従って最初からpHと硬度の高い水をセットしようと思いましたら、直接炭酸カルシウム()や炭酸マグネシウム()を入れてやればいいんです。(水質調整の項をご覧下さい)そして他のミネラルも入れた方がいいなと思いましたら、人口海水や天塩、あるいはイオン水(濃縮したものもありますので)等を入れてやります。そうしますとマラウイ湖等の水質に少しは近づきます。

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