水質調整

我が家の水道水は炭酸硬度3〜4、総硬度3〜4、pH7.5〜8.2の弱アルカリ性なのですが、この値は日本全国かなり違いますので水質調整の仕方はこれが一番です、というわけにはいきません。しかしながら参考にはなると思いますので、我が家の水道水を中心に話しを進めていきます。

炭酸硬度を下げる

炭酸硬度(KH)が高いとほとんどの場合pH値も高いのですが、アフリカンシクリッド等のように弱アルカリ性の水を好む場合は下げる必要はなく、逆にもっと上げてやった方がいい場合もあります。
しかしながら、アピスト、カラシン類、或いはラスボラ、グラミーなど、弱アルカリ性の水になれている場合はいいのですが、まだ慣れていない場合、出来るだけKHを低くしてやらないと弱酸性の水は作れません(炭酸がスを入れてやるという方法がありますがこれは魚にとって危険です)そこで炭酸硬度を下げる必要が出てくる訳です。

炭酸硬度を下げるにはピートがよく使われ、この方法が一番自然に近くてよいやり方なのですが、非常に面倒です。それに出来た水が薄茶色になってしまいます。
次のやり方として考えられるのは飼育水槽の水が自然に酸性化していくのを待って、弱酸性になった水、いわゆるその“
こなれた水”を使うという方法です。この方法ですと雑菌がかなり増えますのでちょっと心配ですし、水を作るのにかなりの時間もかかります。

そこで今の所一番いいと思ってる方法は、強制的に“こなれた水”を作ってやろうというものです。それにはpH降下剤を使用するんですが、市販のものでもいいとは思いますが、私は硝酸を使ってKHを0に、更にpHを下げていきます。
やり方を紹介しますと、先ず印鑑を持って薬局に行き、硝酸を購入します。次にそれを容器に入れてやるんですが、テトラアクアセイフ等が入っていた容器が丁度いいので私は使っています。移しかえる時は非常に危険ですので注意して行って下さい。
例えば我が家の水道水の場合ですと、60cmの水槽でKHを0に、更にpHを6.5位まで下げるには100滴位入れています。これをやるには必ず
pHチェッカーで計りながらやって下さい。何滴入れたらpHがいくらになるかデータをとっておけば二回目からは非常に楽です。ところで硝酸をどんどん入れていっても全くpHが下がらず(一時的に下がることはありますが時間が経つと必ず戻ります)そしてあるところから突然下がり始めますので注意が必要です。これは水道水の中のカルシュウムイオンやマグネシュウムイオンが硝酸と反応して魚には無害で中性の硝酸塩に全てかわってしまってから(即ち炭酸硬度が0になってから)pHが下がり始めるからです。

総硬度も下げる?

上の方法で炭酸硬度0、pH6.5位の水ができましたが更に総硬度も下げたい時、私はゼオライトを使っていました。
方法としてはゼオライトを底面ろ過や上部ろ過のろ材としてセットし、上の方法で先ず炭酸硬度を0にしてやり、このろ材で1〜2日ろ過しますと完全に総硬度も0になります。スポンジフィルターしか使わないと言う方は活性炭等が入っていたネットに入れてやり、スポンジのかわりにこれを輪ゴム等で巻き付けてやります。

しかしながら弱酸性を好む魚にとって、炭酸硬度をできるだけ低くしてやるということは非常に重要なことですが、総硬度を0に近付ける必要性はあまりないように思います。それどころか総硬度はある程度の値があった方がいいと思います。ということはゼオライトの使用は全くお勧め出来ないということです(アンモニアの吸着に関しては非常に力を発揮するんですが...。)

pHと炭酸硬度を上げる

今度は逆に、アフリカンシクリッドのように弱アルカリの方が適している魚の場合、pHと炭酸硬度を上げてやりたい時は普通、サンゴ砂を使います。
しかしながら、確実にあるいはすぐに炭酸硬度を上げたい場合は、今度は薬局で
炭酸カルシウム炭酸マグネシウムを買ってきて、それを使います。少しずつ溶かしながら入れてやるんですが、この場合も硬度を計りながらやって下さい。

飼育水槽の下がってきたpHを戻す

弱酸性で飼育していますと時々pHを計っていないと大変なことになります。いつのまにかpHが4.0近くに迄下がっていることがよくありますが、ここ迄下がると例えばグッピーなどは大抵死んでしまいます。弱酸性を好む魚の場合はなんとか耐えられますが、こうなると必ずpHを戻してやらなければなりません。
それには水替えが一番です。水替えをやることでpHは戻るし、雑菌も減るし、魚にとって非常にいい方法です。

しかしながら、水はまだまだいい状態だし(見た感じだけでは本当は分かりませんが)今はちょっと時間がないし、水替えをしないで簡単にしかも安全にpHを戻す方法はないのかなあ........ありますあります、上の“pHと炭酸硬度を上げる”の項目で説明しましたやり方をここでも使えばいいんです。炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムを水に溶かして容器に入れておいて、それを少しずついれてやればそれが水槽内でできた硝酸と反応して硝酸塩になり酸性物質が減り、pHが少しずつ上がるというわけです。
この方法は何回も使いますと硝酸塩がどんどん増えます。硝酸塩が増え過ぎますとある種類の水草には影響を及ぼすかも知れないという記事を何かで読んだことがありますが、私はまだ経験していません。魚の方もいつも元気ですし。

総硬度を上げる

こういう経験があります。それは夏場に備えて冬場のいい水道水(私はそう信じています)をモルタルの池に溜めておいて梅雨時それを使い、その時はまだ分かりませんでしたが、その後半年くらいして久しぶりにその水をアピスト(ラミレジイ)の水槽に入れましたところ、いつも通り産卵したのですが、それらは全てカビてしまいました。(使う前にちょっと炭酸硬度を計ってみますと10迄あがっていましたのでpH6.5,KH0に調整したのですが......)親を観察してますとどことなく元気がないように見え、発色も悪いようでした。そこで総硬度を計ってみてびっくり、0になってるんですよ。この半年の間にゆっくりとモルタル壁の微細孔にカルシウムやマグネシウムイオンが入り込んでいきミネラルがなくなってしまったのかなあ(あくまでも素人の想像です、笑ってやって下さい)炭酸硬度がかなり上がったのはなぜ?エアーレーション?(もうわから〜ん、助けてくれ〜!)
発色が悪くなったり卵がかびたのが総硬度0の影響かどうかは証明できませんが、その他のいろんな経験からも、魚にとってどうもミネラルが水中に不足してくるとあまりよくないように思われます。

浸透圧の低い淡水中にすむ魚の体液は周囲の水と比べてかなり高い浸透圧をもっていますので、周りから常に水分が進入してくるという危険な状態にあるそうです。しかしながら淡水魚は浸透圧に対して防御機構を持っていますので生きていくことができます。卵や仔魚の場合はそうはいかないのかも知れませんので繁殖の場合はやはり浸透圧のことも考慮して水づくりをした方がいいと思います。

そこで、単純に総硬度の値を上げるにはどうしたらいいの?っていわれましたら、それは簡単なんです。硫酸カルシウム硫酸マグネシウムを入れてやれば上がります。しかしながらこれが正しいやり方かどうかは分かりません。私はいつもこの方法でやっていまして、今の所問題はおきていません。
実は半年ほど前から実験してることがあるんです、それはヤマトヌマエビの水槽の総硬度を上記の方法で徐々に徐々に上げていってるんです。GH26位迄は計ったのですがそれ以降はもう計っていません。恐らく今では30位になってると思いますが、ヤマトは元気一杯です。........さっき計ったらGH49でした、それでもヤマトは元気一杯です。ビーシュリンプも2匹入っています。

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