熱帯魚の餌には生き餌人工飼料とがあります。多くの魚にとっては生き餌が大好物なのでしょうが、慣れてくれば殆どの魚が人工飼料を食べてくれます。

1. 生き餌

イトミミズ

昔は下水やドブ川でいくらでも採れたのですが、最近はなかなかみつかりません。それでもプロは大量に採れる場所(なわばり)を持っていまして一年中店には入ってきます。私も店をやってた当時は業者の家まで仕入れにいってましたが、そこでは底の浅い容器に分けて入れ、互い違いにして何段かに重ねてやり、井戸水を出しっ放しの状態にして上から水を流してやるという方法をとっていました。店では大きめのプラケースに良く洗ったイトミミズを入れ塩素を抜いた水道水を一杯に入れかなり強めのエアーレーションをしてやり、一日二回水替えをして保存していました。或いは逆にイトミミズがやっと浸る程度の水にして一日に何回か水替えをしてやるという方法もあります。何れにしろ水の悪化には非常に弱いので注意が必要です。

人工飼料に慣れていない魚の場合この餌は最適なのですが、やはり保存が面倒なので敬遠されるようです。新しく買った魚が人工飼料を食べてくれないという時だけ一回分の量を買うようにすればいいと思います。

アカムシ

これはユスリカの幼虫ですが、普通の蚊の幼虫(ボウフラ)と同じく魚は良く食べます。これの保存は濡れた新聞紙で包んでやればいいのですが、あまり店では売られていないと思います。その代わり冷凍赤虫がどこの店にも置かれていますので便利です。食いは当然生きたアカムシの方がいいのですが、この冷凍赤虫も殆どの魚がよく食べてくれます。

冷凍の餌の場合、一度解凍したものをもう一度冷凍にすると非常にまずくなるということですので気をつけてください。

ミジンコ

この餌はあまり売られていないと思いますが、魚にとっては最適なようで非常によく食べます。ミジンコにはいろんな種類があり大きさもかなり異なり、特に金魚の養殖には最適の餌になっています。ミジンコを育てるのは簡単でして、池あるいは大きめのケースに牛糞鶏糞を適度に入れミジンコの種も入れてやります。ミジンコの種がない場合は田んぼの土でも大丈夫です。そしてエアーレーションもやった方がいいと思いますが、やらなくても可能です。こうしてやると最初ワムシが大量に発生してきてそのうちミジンコで一杯になります。

冷凍ミジンコ乾燥ミジンコもありますがやはりナマには勝てません。

ブラインシュリンプ

孵化したての稚魚にはこれの幼生が最適の餌となりますが、成長したブラインシュリンプは生き餌として立派に使えます。成長させるには濃いめの人工海水と餌にはパン用のイースト菌を使います。

メダカや小赤(金魚)

これらは大形肉食魚の餌なのですが、この他にも肉食魚の餌として利用できる生き餌はいくらでもいます。例えば家の回りを探せばアマガエル、その他のカエル、いろんな昆虫、それらの幼虫、或いはクモ等、何かいると思いますので試してみて下さい。

2. 人工飼料

これにはいろんな種類のものがありますが、熱帯魚に必要とされる栄養分がバランスよく配合されていますので、人工飼料を食べてくれれば生き餌をやらなくても元気に育ち、繁殖にも充分使えると思います。多くの人工飼料の中からこの魚にはどれが適しているかという判断は、実際に与えてみて喜んで食べるかどうかということだと思います。

クリル

オキアミを凍結乾燥させたものですが、これは非常に便利でしかも嗜好性の高い優れた餌だと私は思っています。購入してきた魚が生き餌を好む場合、なかなかテトラミンのようなフレーク状の餌等は食べてくれません、冷凍赤虫があればそれでいいのですがそれもない場合、さあクリルの出番です。小魚の場合は粉にして与えるなど、魚の大きさに合わせてつぶしてやれますので本当に便利です。

と、今まではクリル絶賛主義だったのですが、最近どうも気になっているんです。クリルだけを与えていると最初のうちは調子がいいのですが、そのうち元気がなくなり最悪の場合死んじゃうことだってあるのです。絶対にクリルが原因だと断定はできないんですが、怪しいのです。まあ他の餌もしっかり与えていれば問題はないのかも知れませんが....。

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