● ディスカス
ディスカスの繁殖に関しては全く挑戦しなかったので余り書けませんが、飼育はしていましたので少し書かせてもらいます。
私が店を始めた頃はかなり高価な魚でしたし、繁殖もまだ日本では今程多くの人がやってたわけではありませんので、そうそう売れる魚ではありませんでした。ところがあれよあれよという間に人気を得て、繁殖例もどんどん増え熱帯魚の王様の地位を確立した頃、例のシクリッド病が大流行し(当時はディスカスエイズと言って大変恐れられていました)仕入れたくても元気なディスカスまでが全滅してしまうのを恐れてなかなか仕入れることが出来なかったのを覚えています。この病気はエンゼルにも大流行し本当に大変でした。
さて飼育の水質ですが、理想はKH0でpH6.5前後なんですが慣れればpH7.8位の弱アルカリ性でも平気です。実際私はそういう水で飼っていましたし色も輝いていました。東南アジアでは弱アルカリ性に完全に慣らして繁殖までやっているそうですので東南アジアからのものならまず大丈夫です。しかしながら買ってきた当初はやはり硝酸を使うなどして、弱酸性にしてやった方が無難かも知れません。店で明らかに弱アルカリ性に慣れていると分かった場合は別ですが。
次に繁殖ですが、これはエンゼルの経験からディスカスに当てはめてみての想像が入りますので余り説得力がないかも知れませんが.....。エンゼルは弱アルカリ性でも平気で産卵から孵化にまで至ったのですが、ディスカスの場合はやはり硝酸などでpH6.0〜pH6.5位にした方がいいと思います。しかしながら東南アジアものなら弱アルカリ性でも可能かも知れません。
ところでエンゼルの項で書きましたが、やはりディスカスの場合も余り水替えを行なっていない水草水槽で産卵させると雑菌が多い為カビる卵が非常に多くなってしまうのではないでしょうか。エンゼルと同じように繁殖水槽は新しい水でセットした方が絶対にいいと思います。弱酸性の軟水にしなければならないのなら硝酸ですぐ作れますので。
店をやってた頃、『ディスカス研究所』の筆 秀一さんが書いておられたのを今でもかすかに覚えているのですが、地下水が近くにあったということでその水をそのまま使ってターコイズディスカスとエンゼルの繁殖を手がけたということでした。たまたまその水が繁殖にピッタリ合っていたのだそうでして、水質を調整することもなくそのまま利用できたというのが羨ましい話しです。これなら夏場、水道水で苦労させられることもなかったでしょうし........。実は私も筆 さんの研究所からエンゼルを買った事があるんですが、当時流行っていたエイズの心配もなく元気なチビちゃん達でした。
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