カラシン

カラシンの飼育と繁殖は結構難しいと思います。カーディナル、グリーンネオン、ラミーノーズ、ペンギンテトラ等は水に慣れるまでは絶対に軟水でないとうまくいきません。水に慣れてしまえば結構丈夫なんですが、繁殖となると更に難しくなります。私が繁殖に成功したカラシンはブラックファントム、グローライト、ネオンテトラ、ベックフォード ペンシルです。プリステラ、ブラックテトラなど他にも沢山繁殖しやすいカラシンもいるようですが....。

1 ブラックファントム テトラ

カラシンの中で繁殖の最もやりやすいのがブラックファントムです。雌雄の区別もはっきりしていますし(黒っぽくてヒレの長いのがオス)、丈夫ですのでカラシン繁殖の入門魚だと思います。私がやってましたのはピート水を使う方法です。塩素の多い夏場はトリハロメタンが非常に多いので、必ずテトラコントラコロラインで水道水を中和してからその水に煮沸殺菌したピートを入れます。スポンジフィルターの場合はピート水だけを入れます。底面ろ過の場合はピートモスも一緒に入れてもいいのですが出来るだけピート水だけにした方がいいようです。ところで底面ろ過の場合、底砂は仔魚が吸い込まれないように小粒にしてください。

いよいよ繁殖水槽の中にペアーを入れるのですが、その前にシュロの皮或いはウイローモス等の水草の固まりを入れてやると産みやすいようです。水槽の端の方で産みたがるので端の方に入り込めるようにシュロや水草を石等で固定してください。そして腹の膨らんだメスと元気なオスを夕方入れると次の日には大抵産卵しています。殆どのカラシンは一日で孵化するんですが、なかなか見つけられません。(底砂がない場合は見つけやすいのですが)2〜3日してから水槽を叩いてやると仔魚が驚いてジャンプしますので見つけることができます。産卵後1週間位で餌を食べ始めます。

ブラックファントムはブラインシュリンプを食べだすのが早いんですが、最初はかたゆでの卵黄や孵化したブラインシュリンプの幼生に水を少し加え乳ばちですりつぶしたものを与えていました。それらは冷凍赤虫の容器等に入れて冷凍保存しておくと便利です。本当は微生物(インフゾリア、マイクロワーム等)の方がいいんですが。

2 ネオン テトラ 

一番ポピュラーな魚と言えばやはりネオン テトラなのですが、香港などから大量に入って来るので非常に安いのですが、水に慣れていないSサイズを買うとバタバタと死んでいく場合がありますので注意して下さい。たまにネオン病もあるようです。水に慣れないうちはやはり軟水で飼うべきだと思います。

さて繁殖ですが、繁殖水槽はブラックファントムと全く同じです。何回か挑戦して卵はいくらでも産んだのですが、実際に採れた数はというとほんの数匹です。これでは成功したとはいえないかも知れませんので最近又挑戦を再開しました。孵化してから最初の頃の餌やりが難しかったのが原因だと思います。ネオンの仔魚は非常に小さい為最初の餌は微生物でないとなかなか食べてくれません。

香港の養殖場では井戸水を水槽の深さ1/5程度入れ、その中にネオンを1ペアーだけ入れ他には何もいれないでエアーレーションもせずに産卵させているそうです。親が卵を食べないのは繁殖水槽を並べている部屋を薄暗くしているからでしょうか。最初の餌はやはり微生物だそうです。

シュロ(幼木)

(5m以上にはなります)

2 ベックフォード ペンシル

ペンシルフィッシュには普通種、ドワーフ、ワンライン、スリーライン、ハリソニイ、マジナタス、ベックフォードといろんな種類がいますがどれも弱酸性の軟水にしないと死ぬことがあります。水質が合うといい色を出してくれますし、繁殖もわりと簡単です。特にベックフォードの場合、オスの婚姻色は美しいし、繁殖も簡単ですのでお勧めのペンシルです。(繁殖情報のコーナーに書いていますのでご覧下さい)



現在、グローライト テトラネオン テトラの繁殖実験をしていますのでそこで分かった事を少し書いてみます。実験の内容は繁殖情報のコーナーに書いてあります。

ネオングローライトもピートを使わずに硝酸だけでpHを6.0位にしてやっても簡単に産卵します。

先ず、硝酸又はピート水でpHを6.0位にした水をスポンジフィルターで3〜4日廻してやります。それから、フィルターの運転を止めて軽いエアーレーションに切り替えます。産卵床として隅の方にウイローモス等の水草かシュロの皮を置いてやります。そして夜ペアーを入れます。そうしますと翌日の昼か夕方には大抵産卵します。

産卵後6日目位から餌を食べ始めますので餌やり開始です。グローライトはうまくやれば卵黄や粉餌を食べてくれるのですが、ネオンは全く食べてくれません。やはりカラシンの場合はインフゾリアを与えるのが一番いいようです。

(ネオンとグローライトの実験が成功しましたので繁殖情報のコーナーを見て下さい。)

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